以下の文章は大阪の箕面にある「箕面市国際交流協会MAFGA」 が発行する「めろん」というボランティア活動情報誌の2010年4月号に掲載して頂いたものです。

The following is one of my articles very kindly published by MAFGA, a volunteer organization located Minoh, Osaka, in the April 2010 issue of Meron, the organization’s monthly volunteer newsletter publication.



特派員レポート
いろいろな民族料理が楽しめる「食の天国」  シンガポール

こんにちは!前回は日本に留学していた時のことを読んで頂きましたが、今回は自国のシンガポールの食生活についてご紹介したいと思います。


シンガポールは「食の天国」とよく言われています。これはある意味で大阪の「食い倒れ」と似ているかもしれません。なぜ「食の天国」と言われているかというと、こちらには世界中の料理が集まっていて、さまざまな食べ物を味わうことができるからです。


まず、多民族国家と呼ばれているシンガポールでは、人口の75%を占める中国系をはじめ、マレー系、インド系などの人が一緒に生活しています。そのほかにもアメリカやイギリスからの西洋人、日本人、韓国人、隣国のタイ、ベトナム、インドネシアなどの人も出稼ぎ、もしくは永住のためにこちらに来ています。それぞれ違う背景、違う文化の人々が住んでいるからこそ、その国々の独特な食生活がそれぞれの祖国から自然に伝来してきたのです。そればかりか、異人種間結婚も珍しくないこちらでは、マレー系の先住民と中国系やインド系の間に新しいスタイルの料理、「ペラナカン料理」が生み出されました。すなわち、マレー料理と中華料理やインド料理とのフュージョンなのです。


シンガポール人にとっては、食べることがもっとも気に入った娯楽とも言われています。至るところに料理屋が並んでいて、人気の店の前には長蛇の列が作られています。料理屋といえば、いくつかの種類があります。地元の人がよく訪れるのは、オープンな感じで冷房のない「ホーカー・センター」(Hawker Centre)という、大きな空間に屋台が集まる場所です。ホーカーとは屋台のことで、政府が衛生面の規制を強化すべく、作ったのがホーカー・センターなのです。こちらでは値段が安くて、一食200~400円程度で、中国系、マレー系などといったさまざまな料理が気軽に楽しめます。それに同じテーブルから複数の屋台に注文することができるので、一度にいろいろな料理を味わうこともできます。ホーカー・センターのほかにも、「フード・コート」(Food  Court)という室内で冷房もある場所や、店舗数が少なく、公営団地の下にある「コーヒー・ショップ」(Coffee Shop)もあります。フード・コートやホーカー・センターとの相違点は、コーヒー・ショップは、いくつかの店舗が同じ経営者に管理されていることにあります。


もしシンガポールを訪れる機会があれば、個人的にお勧めするのは高級なレストランやお店ではなく、ホーカー・センターという地元の人がよく行く場所で食事をしてみることです。できれば少し中心部から離れた住宅地に行くといいと思います。そうすれば、現地の生活を垣間見ることができるし、値段もわりと安く、かつ美味しい料理を食べることができるので、一挙両得だと思います。


どうしても食べて欲しい料理は沢山ありますが、いくつかに絞り込んでご紹介します。名物の「チキン・ライス」はすでに紹介するまでもないほどよく知られていますが、もう一つは中華料理のキャロット・ケーキ(Carrot  Cake)です。ケーキ屋さんで売っている甘いケーキと思われがちですが、それは大間違いで、にんじんで作られた甘くないお餅状態のものを言い、卵と一緒に炒めるのが一般的な食べ方です。「ヨン・タオ・フー」(Yong  Tau  Fu)という料理は、自分が好きな食材(揚げ豆腐、野菜、しいたけ、トウモロコシなど)を取って、お湯で加熱し、スープをかけ、ご飯、きしめん、おそばなどと組み合わせて食べますが、いろいろな食べ方があります。辛いものがお好きな人は「ラクサ」というココナッツカレーをかけて食べます。もう一品は定番でもある福建式のえび焼きそば、地元では「ホッキエン・ミー」(Hokkien Mee)と呼びます。食材はえび、イカ、煎り卵、おそば、時々きしめんも入っています。


家族や友人にお土産を買おうと思うなら、定番の「マーライオン・チョコレート」よりも少しユニークなものをお勧めしたいです。それはペラナカン料理の「カヤ」という、ココナッツミルク、卵などで作られたジャムです。パンにバターと一緒に塗るとさらに美味しくなります。ココナッツが好物の人には一度食べると病みつきになることを保証します。


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